SUPER 8

『スーパーエイト』鑑賞


う〜ん、ちょっと期待しすぎたかなぁ。
面白いかどうかと問われれば、面白いし、題名とかわくわくするよね。
クローバーフィールド*1はある種トリッキーな映画だったのに対して、こちらはストレートなジュヴナイル。
……と、手放しで言うのも躊躇われる。


スピルバーグ作品サンプリング映画というか、オマージュだらけの映画。
うろ覚えの俺でも見覚えあるイメージだな、というシーンが多い。まず、自転車や秘密任務に当たる軍隊は言わずもがなで『E.T.*2。ガソリンスタンドや自動車の電気が明滅するのは『未知との遭遇*3。地響きやバスの襲撃は『ジュラシックパーク*4、地底の住処は『グーニーズ*5かな? 孤軍奮闘する保安官助手はブロディ署長*6をイメージさせるし、カバンを開けると様々な花火が出てくるのはデータっぽいとか、そもそも、主役の二人がいかにもスピルバーグ映画に出てきそうな子役なんだよね。実際、アリス役の子はダコタ・ファニングの妹だし。
もっと色々見つけられると思うけど、そういうのはひとまず置いて、一つの作品として観ると、なんか滑らかさが足りない。
わざとだと思いたいんだけど、展開が中二的発想というか、ちょっとご都合主義に感じちゃったかなぁ。ちゃんと伏線はあるものの。あえて、80年代SF・ホラー的展開を踏襲してるんだよね? 
また、ノスタルジックな雰囲気に対して、冒頭の列車事故やクリーチャー登場以降が激しすぎて、質感に統一感がないように思えた。エイブラムスらしいと言えばらしいんだけど。


本編終わるとすぐ出てっちゃう人は相変わらずシネコンでは多いけど、今作ではスタッフロールこそ、真の『スーパーエイト』映画!
もうね、いいんですよ、これが。中二丸出しとか、カット割り多すぎるところとか。
個人的に好きだった、素人感丸出しの公衆電話のシーンがカットされていたのが残念(笑)


なんだかんだ言ったものの、しっかり楽しめ映画ではあります。


ところで、『スーパーエイト』に出てきた奴がでかくなったのが『クローバーフィールド』なんじゃないの?(笑)