2011年8月号

S-Fマガジン 2011年 08月号 [雑誌]

今月の特集は、「初音ミク」


おおっ！　SFMらしからぬ表紙！（笑）
初音ミクは全く興味なかったから、知識も殆ど無く、せっかくなので記事を読んだら、多少は興味がわく。やろうとは思わないけど。
ヴォーカロイドを巡る法律問題が面白かったかな。完全にSFですよ。


翻訳はないかと持ったら、1本掲載。
・「天使」……ピーター・ワッツ
人工知能を搭載した戦闘機。
敵、味方、中立を見極め、最も損害が少ない攻撃をする。
しかし、それまでなかった何かが、その内部に生じ始めていた……
無機質な戦闘機が、徐々に意識を持ち始め、ラストでそれが最大になると同時に、初めて肉体的な表現が出てくる。
それによって、初めて、遡って戦闘機がキャラクターとして認識してしまう。
最後は狂ったようにも見えるけど、コストと付随的損害から導くと当然なのかな？
また、狂気に陥ったからこそ、逆算的に自意識が証明される。


「大森望の新SF観光局」は、萩尾望都


「堺三保のアメリカン・ゴシップ」は、サマーシーズンの映画


「デッド・フューチャーReMix」は、お休み。連載終わってないよね？


「SF挿絵画家の系譜」は、白吉辰三


「サイバーカルチャートレンド」は、スマーとグリッド
ずっと、最新家電のコラムだと思ってた（笑）


「サはサイエンスのサ」は、ほうしゃのう4。面白いです。


「センス・オブ・リアリティ」は、
金子隆一は、特集に合わせてボーカロイドと中国のネット事情。
香山リカは、今月も原発絡み


「乱視読者の小説千一夜」はバリー・マルツバーグ続き


「現代SF作家論シリーズ」
第7回は、安藤礼二によるJ・G・バラード論。


「MAGAZINE REVIEW」は〈インターゾーン〉誌
"Noam Chomsky and the Time Box"ダグラス・レイン
"By Plucking Her Petals"サラ・Ｌ・エドワーズ
"The Silber Wind"ニナ・アラン
"Tethered to the Cold and Dying"レイ・クルーリー
が面白そうだった。


来月の特集は、SFスタンダード１００ガイド・PART Iとサミュエル・R・ディレイニー再入門