2010年11月号

S-Fマガジン 2010年 11月号 [雑誌]

S-Fマガジン 2010年 11月号 [雑誌]

今月の特集は、『ハヤカワ文庫SF40周年記念特集 PART・2』


「ハヤカワ文庫SF完全リスト」も後編。
書影だけでも時代の変遷を感じる。


翻訳は、4本。


・「ジャッジメント・エンジン」 ……グレッグ・ベア
正直、なんだかよくわからなかったんだけど、なんだか凄い(笑)
ディアスポラ*1の冒頭とイメージがかぶった。


・「温かい宇宙」 ……デイヴィッド・ブリン
楽天的な読後感はブリンらしいかな。
結構好きだけど、機械人と旧人類の間で、火種になっちゃいそうな……


・「手を叩いて歌え」 ……オースン・スコット・カード
タイムマシンもの。
タイムパラドックスではなく、様々な意味で調和の取れた結末がカードなのかなぁ。


・「ジョージと彗星」 ……スティーヴン・バクスター
遠未来ヒヨケザルBLもの(曲解してる!?)
彗星は精子のメタファーでしょ?
さも、未来史シリーズの一部であるかのようだけど、これはこの1本でおしまいなのかな?
彼らの未来が気になる作品。


SFマガジン・表紙ギャラリー」は2006〜2008年。
ここまで来ると、完全に最近。同じイラストレーターは使わないことになってたのね。


大森望の新SF観光局」は、海外時間SF短篇総まくり。
たんぽぽ娘*2にえらい値段が付いていたのはそういう事だったのね。
一番手に入れやすいのは、文春のアンソロジーかしら?


堺三保アメリカン・ゴシップ」は、低予算SF映画


「デッド・フューチャーReMix」は、インプラント続き。


「SF挿絵画家の系譜」は、木村光佑


「サイバーカルチャートレンド」は、脱ケーブル。


「サはサイエンスのサ」は、せいぎのたたかい。
医者はまったくそのとおり。
今やレッドデータブック・アニマル化しているので、マスコミがまた医者いじめを始めたら、医者の数が増えてきたということ(笑)


「センス・オブ・リアリティ」は、
金子隆一は、人間と利他的行動。
香山リカは、取調べにおける自白。


「MAGAZINE REVIEW」は〈アナログ〉誌
"Swords and Saddles"ジョン・G・ヘムリイ
"Page Turner"ラージナール・ヴァジュラ
"Fishing Hole"リック・クック
が面白そうだった。


来月は、冲方丁特集