ALICE IN WONDERLAND

アリス・イン・ワンダーランド』鑑賞


首都圏のIMAXは川崎! ときくけど、菖蒲にもあるよ!
というわけで、菖蒲に見に行ってきた。
……ゴメン。菖蒲は首都圏じゃないわ。
記憶だけの比較なんで心もとないけど、川崎の方が勾配があって見やすいかなぁ。
あと、かなり巨大なショッピングモールなんだけど、レストラン街の閑古鳥っぷりは心配になる。金曜の夜なのに大丈夫?
菖蒲のレヴューはいいって?


さて、『アリス・イン・ワンダーランド』ですが、バートン作品の中では、『猿の惑星*1に次ぐ低評価。
アリスのキャラを使っただけの、普通の異世界ファンタジーなんだよね。これ程度なら『不思議の国の美幸ちゃん*2で十分ですよ。あの狂ったナンセンスの世界に預言の書があって、救世主を待ってるって萎えるよ。王国があって、統治なり、圧政なりって世界じゃないでしょ。
理解できないからキチガイなのであって、マッドハッターをはじめ、みんな普通なんだよね。論理を持って、ちゃんと他人のことを考えて行動するし。
フリークスやキチガイは隔絶されているけど、それでも彼らだけで楽しくやっている、という初期〜中期作品群。そんな彼らを拒絶することもなく、受け入れる世界を描いた『ビッグフィッシュ』*3や『チャーリーのチョコレート工場』*4。常に両者には愛が感じられた。しかし、今回、フリークスに対しては仲間の振りをしてあしらい、キチガイには病院に行けって、あまりにも上から目線で冷たすぎない? これ、バートンの名義貸し作品?
こんなことなら、『LOST GIRLS』*5を元にしたような映画を作ってくれればよかったのに。


映像と3Dに関しては、正直微妙。
わざとだと思うけど、キャラの質感がアニメっぽいのが、なんかイマイチ。
3Dはあんまり効果出てないなぁ。これを見ると、『アバター*6はちゃんと考えて撮ったんだなと感心。


アリスなんて、バートンに合ってると思ったんだけど、ギアが最後まで噛みあわないまま終わった感じ。