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ピザマンの事件簿 デリバリーは命がけ (ヴィレッジブックス)

ピザマンの事件簿 デリバリーは命がけ (ヴィレッジブックス)

『ピザマンの事件簿 デリバリーは命がけ』L・T・フォークス〈ヴィレッジブックス F-フ14-1〉
今年の1冊目。

テリーは、腕のいい大工だったが、酔っぱらった末の暴力沙汰で刑務所入り。出所しても、金も仕事もなく、妻には逃げられ、家も愛車も失っていた。親友の好意で屋根裏に居候し、近所のピザ屋でデリバリーに仕事を見つける。個性的な同僚たちに助けられ、生活を取り戻していくテリーだったが、嫌われ者の店員が何者かに刺殺される。前科のせいで容疑者扱いされるテリー。いっこうに進まない警察の捜査に、テリーと仲間たちは自分たちで犯人を捜し始めるが……

ビールとステーキと、あとは気のいい野郎どもがいれば、他に必要なものがあるかい?
素人探偵ものなんだけど、その部分に特筆するものはない。その代わり、テリーと愉快な仲間たちの日常がただ楽しい。基本的にいい人しか出てこないんだよね。別れた妻も、テリーを疑う警官も、やっぱり気のいい奴ら。個人的にはプリンセスがお気に入りキャラ。
事件よりも、なんか食べてるか、デッキを作ってる場面ばかりが記憶に残る。ホントに、アメリカ映画みたいに、男たちが面白おかしく遊んでいるだけの小説(笑)女性キャラも出てくるんだけど、イマイチ印象薄いんだよね。ゲイ小説として読めなくもないか?(笑)
楽しい小説であることに間違いはないので、真面目にミステリとして読まなければオススメ。