HARDLY KNEW HER
現代短篇の名手たち6 心から愛するただひとりの人(ハヤカワ・ミステリ文庫)
- 作者: ローラ・リップマン,吉澤康子・他
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2009/11/30
- メディア: 文庫
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現代短篇の名手たち、6巻目
収録作品
- 「クラック・コカイン・ダイエット」The Crack Cocaine Diet (Or: How to Lose a Lot of Weight and Change Your Life in Just One Weekend)
- 「彼が必要だったもの」What He Needed
- 「拝啓《ペントハウス・フォーラム》さま(第一稿)」Dear Penthouse Forum (a First Draft)
- 「ベビーシッターのルール」The Babysitter’s Code
- 「知らない女」Hardly Knew Her
- 「魔性の女」Femme Fatale
- 「心から愛するただひとりの人」One True Love
- 「ポニーガール」Pony Girl
- 「ARMと女」A.R.M. and the Woman
- 「ミニバー」The Honor Bar
- 「不始末の始末」A Good Fuck Spoiled
- 「お茶の子さいさい」Easy As A-B-C
- 「ブラックアイドスーザン」Black-Eyed Susan
- 「ロパ・ビエハ」Ropa Vieja
- 「靴磨き屋の後悔」The Shoeshine Man’s Regrets
- 「偶然の探偵」The Accidental Detective
- 「女を怒らせると」Scratch a Woman
つまらなくないんだけど、趣味じゃないなぁ。
正直、「現代短篇の名手たち」だから、という義務感で読書。
強引にまとめるとしたら、普通の女性が普通の生活(人生)のために犯罪を犯してしまう作品が多い。そこに正義や悪はなく、ただそれを守りたいだけ。打算や起点、女の武器で乗り切る様が面白くもあり、苦い気分にもなる。
それなりに楽しめたのは、「知らない女」「魔性の女」「ARMと女」と高級娼婦エロイーズを主人公にした「心から愛するただひとりの人」「女を怒らせると」あたり。