HARDLY KNEW HER

現代短篇の名手たち6 心から愛するただひとりの人(ハヤカワ・ミステリ文庫)

現代短篇の名手たち6 心から愛するただひとりの人(ハヤカワ・ミステリ文庫)

『心から愛するただひとりの人』ローラ・リップマン〈ハヤカワHM362-6〉
現代短篇の名手たち、6巻目

 収録作品

  • 「クラック・コカイン・ダイエット」The Crack Cocaine Diet (Or: How to Lose a Lot of Weight and Change Your Life in Just One Weekend)
  • 「彼が必要だったもの」What He Needed
  • 「拝啓《ペントハウス・フォーラム》さま(第一稿)」Dear Penthouse Forum (a First Draft)
  • 「ベビーシッターのルール」The Babysitter’s Code
  • 「知らない女」Hardly Knew Her
  • 「魔性の女」Femme Fatale
  • 「心から愛するただひとりの人」One True Love
  • 「ポニーガール」Pony Girl
  • 「ARMと女」A.R.M. and the Woman
  • 「ミニバー」The Honor Bar
  • 「不始末の始末」A Good Fuck Spoiled
  • 「お茶の子さいさい」Easy As A-B-C
  • 「ブラックアイドスーザン」Black-Eyed Susan
  • 「ロパ・ビエハ」Ropa Vieja
  • 「靴磨き屋の後悔」The Shoeshine Man’s Regrets
  • 「偶然の探偵」The Accidental Detective
  • 「女を怒らせると」Scratch a Woman

つまらなくないんだけど、趣味じゃないなぁ。
正直、「現代短篇の名手たち」だから、という義務感で読書。
強引にまとめるとしたら、普通の女性が普通の生活(人生)のために犯罪を犯してしまう作品が多い。そこに正義や悪はなく、ただそれを守りたいだけ。打算や起点、女の武器で乗り切る様が面白くもあり、苦い気分にもなる。
それなりに楽しめたのは、「知らない女」「魔性の女」「ARMと女」と高級娼婦エロイーズを主人公にした「心から愛するただひとりの人」「女を怒らせると」あたり。