The Reluctant Detective and Other Stories
現代短篇の名手たち5 探偵学入門 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
- 作者: マイクル・Z・リューイン,田口俊樹・他
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2009/10/30
- メディア: 文庫
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ランキン*1同様、HPB*2からの文庫落ち。
ただ、収録作品を何作かカット。
「現代短篇の名手たち」なのに、短篇カットするって、なんかバカらしくない?
収録作品
- 「探偵をやってみたら」 The Reluctant Detective
- 「イギリスは嫌だ」 Rainey Shines
- 「ダニーのお手柄」Danny Gets It Right
- 「ダニー、職分を果たす」Danny Pulls His Weight
- 「旅行者」 The Stranger
- 「夜勤」Night Shift
- 「女が望むもの」 What a Woman Wants
- 「ボス」 Boss
- 「まちがい電話」 Wrong Number
- 「恩人の手」The Hand That Feeds Me
- 「ヒット」 The Hit
- 「偶然が重なるときには」 If the Glove Fits
- 「少女と老人のおはなし」 You Pay for Everything
- 「風変わりな遺言」 Suicide Note
- 「ミスター・ハード・マン」 Mr. Hard Man
ここに見られるコミカルで皮肉っぽい語り口は嫌いじゃないんだけど、他の作品にも手を伸ばすかというと、そこまででもないなぁ。
お気に入りは、
・「探偵をやってみたら」
税金対策で、探偵事務所を開いた男。
仕事は全く来ないが、もちろんそれが狙い。
しかし、本当に依頼が来てしまい……
これ、シリーズものではないの?
・「旅行者」
小さな町にやってきた旅行者。
彼はやんごとなき身分の方で、騒がれず旅行を楽しみたいという。
すぐに町の人々と親しくなるが……
・「ボス」
ケチな社長が亡くなり、葬儀に出た社員。
ケータリングの食事を持ち帰ろうと、待っていると……
・「恩人の手」
浮浪者に優しくされた野良犬ローバー。
しかし、彼が殺され、ローバーは犯人を見つけようとする。
ローバーシリーズは、他の作品もこんな感じ?
これはちょっと読んでみたい。
・「ヒット」
電車で読書する女性。
なれなれしく話しかけてきた男は、その著者だという。
彼は自分の読者と電車で会ってみたかったというのだが……