THIEVES’ DOZEN

『泥棒が1ダース』ドナルド・E・ウェストレイク〈ハヤカワHM362-3〉
現代短篇の名手たち3

 収録作品

  • 「愚かな質問には」 Ask a Silly Question
  • 「馬鹿笑い」Horse Laugh
  • 「悪党どもが多すぎる」 Too Many Crooks
  • 「真夏の日の夢」A Midsummer Daydream
  • 「ドートマンダーのワークアウト」The Dortmunder Workout
  • 「パーティー族」Party Animal
  • 「泥棒はカモである」Give Till It Hurts
  • 「雑貨特売市」Jumble Sale
  • 「今度は何だ?」Now What?
  • 「芸術的な窃盗」Art & Craft
  • 「悪党どものフーガ」Fugue for Felons

ディタムズ、キター!(笑)


天才的犯罪プランナーにして職業的窃盗のはずなのに、いつも不運に見舞われるジョン・ドートマンダーの短篇集。天才的プランナーの割には、しょっちゅう退路をふさがれるけど(笑)
ニヤリではなく、ドタバタコメディ的な笑い。さくさく読めて面白いんだけど、イマイチ記憶に残らないなぁ。
お気に入りは、
・「悪党どもが多すぎる」
 地下の壁をぶち抜いて、銀行の金庫に忍び込む計画を立てたドートマンダー。
 しかし、そこには既に強盗によって閉じ込められた行員たちがいた。
 彼のことを刑事だと勘違いする人質。
 そこに強盗がやってきて……


・「雑貨特売市」
 馴染みの故買屋にやってきたドートマンダー。
 そこに、大量のTVを売りたいという二人組が現れて……


・「今度は何だ?」
 手に入れたブローチを売りに行く途中、地下鉄の火災に遭遇。
 地上に出て、タクシーを捕まえるが……
 思わず両手を警官に出してしまうドートマンダーに萌え(笑)


・「芸術的な窃盗」
 画家になった囚人から、値を上げるために自分の絵を盗んでくれと依頼される。
 ギャラリーに下見に行くものの、何か気になる……


・「悪党どものフーガ」
 車が突っ込んで、閉鎖された銀行。
 そこで何か拾えないかと、侵入をそれぞれ計画する男たちだが……