CORONADO Stories
現代短篇の名手たち1 コーパスへの道 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
- 作者: デニス・ルヘイン,加賀山卓朗・他
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2009/07/30
- メディア: 文庫
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新シリーズ「現代短篇の名手たち」の第1弾。
全10巻とか言われたら、揃えずにはいられませんよ(笑)
こうでもないとなかなか手が伸びない作家なので、いい機会。
収録作品
けっこう普通小説(ってなんだ?)風のテイスト。
破滅、破壊の先に平穏の光が射している、という作品が多い。
いいと思うんだけど、イマイチ趣味じゃないかなぁ。
お気に入りは、
・「ICU」
全く見知らぬ男たちに突然監視され、些細な知り合いにさえ、避けられるようになってしまった男。
なんとか彼らをまいて、逃げ込んだのは……
変な話好きとしてはこれが一番。
どこに行っても見られている状況から、「あなたしか見ていない場所」へと逃げ込むことによって、ある種の幽霊と化した彼は、いつか人間に戻れるのだろうか?
・「コロナド――二幕劇」
出所した息子と詐欺師の父、不倫関係の男女、医師と患者。
パブにいる三組。
彼らの人生が交差していく……
「グウェンに会うまで」を元に書かれた戯曲。
映像化したものが見てみたいなぁ。
・「失われしものの名」
酔っぱらったまま姿をくらましてしまった女性を捜す男。
途中、新種の感染症に冒された男と出会い、彼と会話することに。
これも設定がちょっと変。
近未来的大災害と病気を前提とした、悲劇と人生観の問答。
今後のラインナップは
- ドナルド・E・ウェストレイク
- ジョー・R・ランズデール
- マイクル・Z・リューイン
- ローラ・リップマン
- ローレンス・ブロック
- エドワード・D・ホック
- ピーター・ラヴゼイ
- ベスト・アメリカン・ミステリ(仮題)
やはり、ランズデールが一番楽しみ。
「ババ・ホ・テップ」はもちろんで、「ゴジラの十二工程プログラム」と「恐竜ボブのディズニーランドめぐり」が入ってなかったら怒っちゃうよ(笑)