INCUBUS

インキュバス (ハヤカワ文庫 NV―モダンホラー・セレクション (448))

インキュバス (ハヤカワ文庫 NV―モダンホラー・セレクション (448))

インキュバス』レイ・ラッセル〈ハヤカワNV448〉
鬼畜という噂と、ポカーンオチという二つの噂を耳にしたので、部屋から発掘。

田舎町ガレンに現れた正体不明の暴行魔。次々と女性が激しく強姦され、殺されていく。人類学者トラスクは、古代から伝わる淫獣インキュバスの仕業だと確信し、保安官や医師と協力し、敵を追うが……

鬼畜で、ポカーンで、超ぶっかけ小説(笑)


不可能犯罪ミステリが嫌いな理由は、「それなら宇宙人か幽霊が犯人の方が信じられるよ」という感想が頭をもたげることにあるんだけど、今回は全く逆。
なんだろう、この欲求不満というか、不完全燃焼感は……
インキュバスの正体自体は、個人的には別にいいんだよ(あまりよくないけど)。ただ、そこに至るまでのミスリーディングがかなりあらぬ方向を向いているというか、全く回収されていないのはどうかと。クトゥルー風味古代種族とか、ネクロノミコン的魔道書とか、魔女裁判とかさぁ。
雰囲気先行で、小説としては下手だよなぁ。


好き嫌いを問われれば、好きですが、何か?