INCUBUS
インキュバス (ハヤカワ文庫 NV―モダンホラー・セレクション (448))
- 作者: レイ・ラッセル,大伴墨人
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1987/05
- メディア: 文庫
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鬼畜という噂と、ポカーンオチという二つの噂を耳にしたので、部屋から発掘。
田舎町ガレンに現れた正体不明の暴行魔。次々と女性が激しく強姦され、殺されていく。人類学者トラスクは、古代から伝わる淫獣インキュバスの仕業だと確信し、保安官や医師と協力し、敵を追うが……
鬼畜で、ポカーンで、超ぶっかけ小説(笑)
不可能犯罪ミステリが嫌いな理由は、「それなら宇宙人か幽霊が犯人の方が信じられるよ」という感想が頭をもたげることにあるんだけど、今回は全く逆。
なんだろう、この欲求不満というか、不完全燃焼感は……
インキュバスの正体自体は、個人的には別にいいんだよ(あまりよくないけど)。ただ、そこに至るまでのミスリーディングがかなりあらぬ方向を向いているというか、全く回収されていないのはどうかと。クトゥルー風味古代種族とか、ネクロノミコン的魔道書とか、魔女裁判とかさぁ。
雰囲気先行で、小説としては下手だよなぁ。
好き嫌いを問われれば、好きですが、何か?