GOODS BEHAVING BADLY

お行儀の悪い神々

お行儀の悪い神々

『お行儀の悪い神々』マリー・フィリップス〈早川書房

現代のロンドンで困窮にあえぐオリュンポスの神々。アルテミスはドッグ・シッター、アプロディテはテレフォン・セックスのオペレーター、アポロンはインチキ霊能者、などで生活していた。神通力を失い、不老不死の彼らにも老いの兆候が……。そんなある日、アポロンの仕打ちに対する仕返しとして、アプロディテの陰謀によって彼は一人の地味な人間の女性に一目惚れしてしまう。その結果、世界滅亡の危機が……

てっきり、もっとロマンス成分が強い作品かと思ったら、意外にファンタジー。つまんなくはないけど、別に感想もそんなにないなぁ。
そもそも似たような『アメリカン・ゴッズ』を読んだばかりで分が悪い。しかもあっちの方が面白かったし。
世界の危機は終盤に入ってからなので、個人的にはこれをもうちょいメインに持ってきて欲しかったような。
報われない眼鏡っこのアテナに萌えるのが吉(笑)
ところで、ギリシア神話の名前に対してキャラクターが全く反応がないのは、向こうじゃどうなの? それとも、日本人がやたらと神話絡みに詳しいだけ?