DIE VERMESSUNG DER WELT

世界の測量 ガウスとフンボルトの物語

世界の測量 ガウスとフンボルトの物語

『世界の測量 ガウスフンボルトの物語』ダニエル・ケールマン〈三修社
ポピュラーサイエンスっぽいけど、ガウスフンボルトを主人公とした小説。
二人の幼年期から成功までが交互に語られ、後半からは1828年現在、いまだ知の欲求が衰えない彼らの晩年が描かれる。
女好きで世間の酸いも甘いも知っているインドア派の天才数学者ガウスと、世間知らずの超アウトドア派童貞(?)冒険野郎フンボルト。状況にも、周囲の人々にも有無を言わせない強烈なエゴで未知の世界を開拓していく二人。しかし、性格も、探求していた学問も逆の彼らが知りたいと思っていた世界は、実は一つに収束していくことがわかる。そして、彼らの次の世代の前には、また新しい世界が広がっている。
この手の本は好きだし、リーダビリティもすこぶるいいんだけど、イマイチ読後感が薄い……