新・世界の怪獣

『新・世界の怪獣』中岡俊也〈シカルナ・工房〉




セット販売だったので、こちらも着手。
前巻とは打って変わって、怪獣対決短篇集という装い。いちおう、実話を元にしてあるって書いてますけど……(笑)
ウソだろうが、ホントだろうが、実録っていう肩書きがなくなっただけで、かなり面白さは薄れちゃうなぁ。


当時の児童向け読み物はこんなものなのか、展開的にはかなり唐突で、脈絡もあまりない。テレパシーと地球が破壊できる爆弾はブーム?
同じような話の中で、「宇宙怪獣バグン」は、破滅SFで異色。実話を元に……
小説としては、そりゃつまらんけど、ちびっ子の大好きな怪獣解剖図があるのはいいですな(今も好きですが、何か?)。ただ、ネッシーの、「胃……食べたものを消化する」という解説はどうかと(正しいけど)
ところで、クモ怪獣グモーラは、最初に発見した動物学者グモーラにちなんでの命名らしいけど、クモに似てるからだよね?(笑)
前巻とは違ったツッコミ方ができて、なんだかんだと、こちらもオススメ。


ジャガーバックスの妖怪図鑑も復刊しないかなぁ。
びろーんが見てぇ!