DISTANT STARS
- 作者: サミュエル・R・ディレイニー,浅倉久志
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1983/06
- メディア: ?
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最近、ホントにSF読んでなくね!? というわけで着手。
『ダールグレン』が出る前に読みたかったし(当分出そうもないけど)
収録作品
- 「まえがき:疑いと夢について」 Of Doubts and Dreams
- 「プリズマティカ」 Prismatica
- 「コロナ」 Corona
- 「エンパイア・スター」 Empire Star
- 「時は準宝石の螺旋のように」 Time Considered as a Helix of Semi・Precious Stones
- 「オメガヘルム」 Omegahelm
- 「廃墟」 Ruins
- 「われら異形の軍団は、地を這う線にまたがって進む」 We, in Some Strange Power's Employ, Move on a Rigorous Line
お気に入りは、
・「コロナ」
人の心が読めるが故に、ひどく傷つき、常に自殺を図る幼女。
彼女の病院に運ばれてきた大怪我を負った男。
二人を結びつけるのは、大スターの新曲、コロナだった。
これは何度か読んでるけど、いい話だな〜
おそらく、これ以上後には物語は膨らまず、登場人物たちが交差することはもうないのだろうけど、それでも優しさにあふれている。
・「エンパイア・スター」
無知なシンプレックス世界、衛星リッスの農場で働くコメット・ジョー。
ある日、彼は高度な知性体が結晶化した宝石を拾う。
それは銀河の中心エンパイア・スターに重要なメッセージを届ける途中だったのだ。
コメット・ジョーはシンプレックスからコンプレックス、そして多面的な思考と視点を持つマルチプレックスの世界へと旅立っていく。
サンリオSFでも出ているんだけど、どうせレアなら個人的にはこちらの早川版をオススメ。
小説に挿絵があるのはあまり好きじゃないんだけど、このイラストはかなりいいです。
万華鏡のようなめくるめくラストを見事にサポート。
それが切り替わっていく様が素晴らしい。
超カッコイイ題名の「時は準宝石の螺旋のように」はようわかりませんでした。ゴメンナサイ。