THE FIRST CASEBOOK OF SIMON ARK

サイモン・アークの事件簿〈1〉 (創元推理文庫)

サイモン・アークの事件簿〈1〉 (創元推理文庫)

デビュー作を含む、日本初のサイモン・アーク短篇集

 収録作品

  • 「死者の村」The Village of the Dead
  • 「地獄の代理人」The Vicar of Hell
  • 「魔術師の日」Day of the Wizard
  • 「霧の中の埋葬」Funeral in the Fog
  • 「狼男を撃った男」The Man Who Shot the Werewolf
  • 「悪魔撲滅教団」The S.S.S.
  • 「妖精コリヤダ」The Touch og Kolyada
  • 「傷痕同盟」The Society of the Scar
  • 「奇蹟の教祖」Master of Miracles
  • 「キルトを縫わないキルター」The Faraway Quilters

ホックはほとんど読んだことないんだけど、オカルト探偵ということなので着手。
……う〜ん、かなり普通。
回が進む毎に、ストーリーもアーク自体も普通になっていく。特に、世界を放浪していて、なかなか捕まえられないはずなのに、後半では大学に行けば会えちゃうし、2000歳も思い出したようにしか口にしないし。
本物の悪魔を探していると言いつつ、遭遇するのはいつも普通の事件で、サイモン・アークの先行きがちょっと心配になってくる(笑)最初は不気味な存在だったのが、周りの目も生暖かくなってくるんだよね。
真相は超常的でなくても、味付けはもっとオカルティックなのかと思ってました。そういう意味では、最初の方の「死者の村」と「地獄の代理人」がそれっぽかったかなぁ。