STARCROSS

スタークロス

スタークロス

『スタークロス』フィリップ・リーヴ〈理論社
『ラークライト』の続編。

大改装中のラークライト。ほこりと騒音の毎日。そんな中、小惑星〈スタークロス〉のホテルから招待状が届き、アーサーたちは火星と木星のあいだの小惑星帯に向かう。スタークロスには時間のひずみがあり、12時間毎に1億年前の海辺とつながるホテルだった。しかし、そこには名前を偽っているジャック、不気味な影、謎の殺人者、そして、またもや陰謀に巻き込まれる羽目に!

挿絵のある小説は基本的に嫌いなんだけど、想像力を広げるようなイラストは別。
ラークライト・シリーズは、生命あふれる19世紀の宇宙というレトロな内容を、銅板画風のイラストが強く補完している。けっして添え物でなく、イラスト込みで物語が構成されているしね。
楽しいガジェット満載が魅力のシリーズだけど、今回も前作に劣らず。
小惑星帯を線路でつないだ汽車、シルクハットにガスマスク、襲ってくる屋台人形……LEGO化したくなるよな〜
個人的には天才植物のシダ博士と、毛糸が大好きなゴブリン似のスレルがたまらない。
肝心の内容は、アタック・オブ・ザ・キラーハット! て感じ(笑)