Un conte á votre façon
- 作者: レーモンクノー,Raymond Queneau,塩塚秀一郎
- 出版社/メーカー: 国書刊行会
- 発売日: 2008/10/01
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 7回
- この商品を含むブログ (16件) を見る
収録作品
・「運命」
・「その時精神は……」
・「ささやかな名声」
・「パニック」
・「何某という名の若きフランス人 I、II」
・「ディノ」
・「森のはずれで」
・「通りすがりに ある悲劇に先立つ一幕、さらに一幕」
・「アリス、フランスに行く」
・「フランスのカフェ」
・「血も凍る恐怖」
・「トロイの馬」
・「エミール・ボーウェン著『カクテルの本』の序文」
・「(鎮静剤の正しい使い方について)I、II」
・「加法の空気力学的特性に関する若干の簡潔なる考察」
・「パリ近郊のよもやまばなし」
・「言葉のあや」
・「あなたまかせのお話」
・「夢の話をたっぷりと」
・「附録 レーモン・クノーとの対話」
『文体練習』も『地下鉄のザジ』も読んでないから偉そうなこと言えないけど、この本に限って言うと、クノーは全く口に合いませんわ。
異色作家短篇集で読んだ「トロイの馬」は割と好きだったんで、ああいうのばかりなのを期待したら、ほとんどが物語以前に、文章にもなっていないような作品が多数。
どんなに短くても物語を求めちゃう人間としては、この手の作品は本当にダメ。
これが味わえる脳に生まれなかったと思って諦めます(笑)
というか、もしかして、実験文学って原語で読まないと意味なくない?
その中でも、辛うじて楽しめたのは、「ささやかな名声」「血も凍る恐怖」「トロイの馬」「加法の空気力学的特性に関する若干の簡潔なる考察」「あなたまかせのお話」あたり。
特に「あなたまかせのお話」はまさにゲームブックの始祖。
後ろ半分はラジオ対談。