The Fall

落下の王国」を鑑賞

昔々のロサンゼルス。大怪我を負い、恋人も主演男優に取られたスタントマンのロイ。腕を骨折して入院していた5歳の少女アレキサンドリアと偶然に出会う。彼はアレクサンドリアにお話を聞かせてなつかれるが、それを利用して、ロイは動けない自分に代わって、自殺のための薬をアレキサンドリアに持ってきてもらおうとしていた……

ザ・セル』でサイコダイブした精神世界の映像が美しいと思っていたターセムの最新作。
この人は、やはり心象風景の映像化が非常に巧み。現実感を保ちながら、幻想のような素晴らしい風景。どこまでも広がる砂漠や迷宮のような城。そこに色鮮やかな衣装を纏った登場人物。映像のコントラストは見事。
テーマは、「物語」と「言葉」の持つ力、癒し。自暴自棄になったロイと多くは語らない(語れない)が退院後の厳しい生活があるらしいアレキサンドリア。二人の交流によって、お互いが再び身も心も癒されていく。
オススメ。
製作4年ってなってるけど、『ザ・セル』のあと、ずっと撮ってたの?