WORLDWIRED

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『WORLDWIRED―黎明への使徒―』エリザベス・ベア〈ハヤカワSF1663〉
サイボーグ士官ジェニー・ケイシー三部作最終巻

トロントが壊滅してから9カ月。〈モントリオール〉のジェニーたちは、2隻の異星船のうち〈鳥かご船〉から調査。意思疎通を図ろうとするが、二人の科学者が囚われてしまう。一方、〈リチャード〉は地峡環境を再生できる方策を思いつく。そんな中、小惑星落下を巡り、カナダと中国は対立。国連の公聴会が開かれることになるが……

読むのが苦痛とは言わないけど、最後まではまれずに終わってしまった。
恒星間宇宙船SFという予想は2巻の時点で捨てたものの(笑)、それでも展開がどうにもかったるい。全体的にペース配分が下手なのかなぁ。3巻の内容で(もしくは1巻を端折って)3部作にしてくれれば、もっと面白かったような気もするんだけど。中国の全人格プログラムとか、企業が一国を買い取るとか、重力で会話とか、もったいない。
異星船の正体、囚われた科学者の救出、地球環境の再生、カナダと中国の対立、とネタがてんこ盛りで、それらの風呂敷がちゃんと畳まれるのか、どんどん減っていく残りページ数にはドキドキした(笑)
結局、〈樹木船〉と〈鳥かご船〉は別の異星人ってこと?