2008年6月号
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2008/04/25
- メディア: 雑誌
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ラファテイとファーマーが載っているので、SF者としても無視できない。
というか、この二人が一緒に載るなんて、S-Fマガジンではたぶんもうないだろうな(笑)
翻訳作品は、
・「ミステリ小説を愛した男」……ビル・プロンジーニ&バリー・N・マルツバーグ
ミステリ小説が何より好きな社長。
妻はもっと高尚なものを読んで欲しいと思っているのだが、やめるつもりはない。
彼は自分が小説の登場人物だったらと想像するが……
・「廃品置き場の裏面史」……R・A・ラファティ
稀代の犯罪者を追う警察官。
彼は、廃品置き場の男が協力者ではないかと睨んでいるのだが……
・「三つのコント」……カミ
戯曲が三本。
・「コンドル・ネット」……ジェイムズ・グレイディ
インターネットの情報を監視している諜報員のコンドル。
コーヒーショップに入ると、テロリストに襲われ、仲間も客も殺されてしまう。
彼は容疑者として警察に追われる中、真相を知ろうとするが……
・「痛がる(ソア)橋の問題――その他いろいろ」……ハリー・マンダース
フィリップ・ホセ・ファーマーの別PN。
最近、大粒の宝石を店に持ち込んでいる男のことを知ったラフルズとバニー。
男の姿は消えていたが、その宝石が異星生物の卵であることを知る。
二人は男の行方を追うが、ホームズも同じく事件を解決すべく動き出していた!
う〜ん、冒頭にバカミスの定義が一応あって、掲載作品を読んだけど、ますますバカミスとは何ぞや? と言う状態に。『赤い右手』は同意しますけど(笑)
私的雑感としては、「ミステリ小説を愛した男」は小咄タイプでわりと好き、「廃品置き場の裏面史」はいつも通りの変な話、「三つのコント」は戯曲なんで趣味ではなく、「コンドル・ネット」は普通のミステリ短篇でイマイチそそられず、「痛がる(ソア)橋の問題――その他いろいろ」が一番好みで(SFだし)、これが、まぁ一番バカミスとして納得できた感じ。
バカミス特集の、フェイク記事も何ページかあるんだけど、昔のS-Fマガジンもこういうのやってなかったっけ?