JUMPER

ジャンパー 上 (ハヤカワ文庫SF ク 8-5)

ジャンパー 上 (ハヤカワ文庫SF ク 8-5)

ジャンパー 下 (ハヤカワ文庫 SF ク 8-6)

ジャンパー 下 (ハヤカワ文庫 SF ク 8-6)

部屋から探すのが面倒だったので、新刊で買っちゃいました。表紙も変わったし。でも、前の方が好きだけど。

本好きの高校生デイヴィーは、いつものように父から虐待を受けたとき、気づくと図書館にいた。自分がテレポーテーション(ジャンプ)できることに気づいたデイヴィーは、家から飛び出す決意をする。能力を使って大金を手にし、恋人もできる。彼は能力の限界と可能性を試しながら、幼い頃に別れた母を捜すことにするのだが……

映画化されたので公開前に読んどいたんだけど、映画のあらすじと全然違うのね。
YA小説で軽めなんだけど、リーダビリティもよく、ジャンプのスピード感と一緒にどんどん先のページに跳びたくなってくる。
気弱なデイヴィーは能力によって自信を持ち、男らしくなっていくんだけど、根が善人で文化系だから、あまり大それたことはやらない。それが、下巻に入ってから、追跡、復讐、アクションとかなり激しくなる。ここまで、攻撃にテレポーテーションを使う物語はけっこう目新しいのでは? 
父の虐待からジャンプし、世界中をジャンプし、最後には自分自身から一歩目のジャンプをする。個人的には、スパイダーマンの「大いなる力には、大いなる責任が伴う」と同じような感触を受けたかな。
これは、続編も訳してほしいな〜