THE MYSTERIOUS MICKEY FINN

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『不思議なミッキー・フィン』エリオット・ポール〈河出書房新社KAWADE MYSTERY〉
新刊で買うつもりなかったんだけど、応募券が欲しかったので購入。
で、新刊買いしたら読まないともったいないので、不純な動機で着手(笑)

大戦間のパリ。若き芸術家たちの後援者で、アメリカの大富豪ワイス氏が行方不明となる。容疑者として、直前まで彼に絵を見せていた芸術家たちが逮捕されてしまう。仲間の危機に、若きディレッタント、ホーマー・エヴァンズが捜査に乗り出す!

うーん。古臭いのではなく、都合がいいと言うか、調子がいいと言うか、最後までそういう展開。ある意味微笑ましい。それが味と言われたらどうしようもないんだけど、個人的にはかなり読むのがしんどかった。ユーモアミステリではなくユーモア小説だと思う。特に主人公の万能さは、もはやギャグにしか見えない。勝手に唐沢なをきの血煙今日四郎に脳内補完(笑)
展開よりも、最初のドタバタや、町並みや仲間たちとの雰囲気はかなり楽しく、『ザ・カンニング』の風景が頭に浮かんだ。
エリオット・ポールの作品なんて、なかなか読めないから、そういう意味では読む価値があるのかもしれないけど……