THE ACT OF ROGER MURGATROYD

[rakuten:book:12726863:detail]
『ロジャー・マーガトロイドのしわざ』ギルバート・アデア〈HPB1808〉
初めてHPBを新刊で購入！

1935年、英国。ロジャー・フォークス大佐の邸にパーティに招かれた友人たち。大佐、その妻と娘、アメリカ人の青年、女流作家、牧師とその妻、女優、医師とその妻。しかし、娘が不意に連れてきたゴシップ記者は、彼らの秘密を握っており、一同の憎しみを買う。そんな中、彼が密室で殺されたのだ。外は吹雪で警察とつながらない。隣人にトラブショウ元警部がいることを思い出し、彼に来てもらうことに。かくして、殺人の原因と思われる、彼らの秘密を各々語り始めることに……

推理ジャンルと言うより、推理小説というものをパロった作品。ところどころ、これが小説だと言うことを茶化したような表現――見取り図、太字、組版、などなど――が出てきて笑えるんだけど、ミステリは全く読んでないんで、十全には楽しめなかった。これは、むしろちゃんとしたミステリ読みの方が楽しめる本だと思う。
ミステリとしては、意外にまとも（？）なのかな。もっと変なのを期待していた身としては、ちょい残念かも。