The Hunger and Other Stories

『残酷な童話』チャールズ・ボウモント〈論創社Dark Fantasy Collection 7〉
ディックを飛ばして、なぜか先に出たボーモント短篇集。
もうディックは出さなくてもいいよ。

 収録作品
・「残酷な童話」Miss Gentilbelle
・「消えゆくアメリカ人」The Vanishing American
・「名誉の問題」A Point of Honor
・「フェア・レディ」Fair Lady
・「ただの土」Free Dirt
・「自宅参観日」Open House
・「夢列車」The Train
・「ダーク・ミュージック」The Dark Music
・「お得意先」The Customers
・「昨夜は雨」Last Night the Rain
・「変態者」The Crooked Man
・「子守唄」Nursery Rhyme
・「人を殺そうとする者は」The Murderers
・「飢え」The Hunger
・「マドンナの涙」Tears of the Madonna
・「地獄のブイヤベース」The Infernal Bouillabaisse
・「ブラック・カントリー」Black Country
・「犬の毛」Hair of the Dog

個人的お気に入りは、
・「残酷な童話」
 屋敷から出ることなく、母親に教育されているロバータ
 決まりを破ると、母親がペットを殺してしまう。
 そんな日々、ロバータは自分の真実に気づき……
・「フェア・レディ」
 ちょっとした言葉から、バスの運転手に恋をしたオールドミス。
 彼女は、毎朝バスに乗って至福の時間を過ごすが……
・「自宅参観日」
 バスルームで妻を殺した男。
 そんな日に限って、友人がやってきてしまう。
 はたして?
・「夢列車」
 病的に列車が好きな少年。
 寝台車に乗り、夜中にベッドからこっそり抜け出すと、列車と一体化する夢想に浸る。
・「子守唄」
 精神を病み、息子が幼いと思い込んでいる老婦人。
 そこに、事件を起こした本当の息子が匿ってくれとやってくる。


全体的に、ちょっと古臭さが目立っちゃうかな〜
あと、誰が喋っているのか把握しにくい訳文が……(笑)
特に「自宅参観日」は名前がどんどん出てきて、何が何やら。