Rosa die schone Schutzmannsfrau und die andere Grotesken

スフィンクス・ステーキ―ミュノーナ短篇集

スフィンクス・ステーキ―ミュノーナ短篇集

スフィンクス・ステーキ』ミュノーナ〈未知谷〉読了
奇妙な世界の片隅で」さんの紹介でそそられたので着手。
ドイツの哲学者、ザロモ・フリートレンダーの小説短篇集。
ミュノーナは小説を書くときの筆名。

収録作品
・「やさしい巨人」
・「へべれけ花と幽体離脱したオットカール」
・「肺のパラダイス」
・「雲が雨を上方に降らせるとき」
・「息子」
・「老いた未亡人」
・「老いた俳優ミドリギさんのクリスマス」
・「性格音楽――毛のお話」
・「ローザ、警官の美しい妻」
・「ゲーテ蓄音機――ある愛の物語」
・「不思議な卵」
・「鼻持ちならない鼻」
・「道しるべのネグリジェ」
・「アモールの新床」
・「スフィンクス・ステーキ」
・「謎の一団」
・「誘拐」
・「合体」
・「永遠に美しく……」
・「うちのパパとオルレアンの乙女」
・「ミュノーナ百歳の誕生日」

う〜ん。
あらすじは、凄い奇想系で、そられるものばかり。
あまりの巨体で何をしても災害を引き起こしてしまう心優しい巨人「やさしい巨人」。愛した人間を殺してしまう男とその父親の物語「息子」。毛が奏でる音楽が人によって異なることを見つけた刑事「性格音楽――毛のお話」。大気中に漂う声の残響を捕らえることにした成功した男はゲーテの肉声を拾おうとするゲーテ蓄音機――ある愛の物語」。純真無垢な少年。しかし、その鼻だけが不遜な「鼻持ちならない鼻」。砂漠を遭難した一行がスフィンクスでステーキを作るスフィンクス・ステーキ」
でも、オチが、説教臭いというか、寓意的というか、「結局なに?」というものばかりで、残念ながら好みと半歩ずれてました。