アメリカ皇帝になった男の話

ふと、アメリカ皇帝についての本はないかと思って調べたら、そのままズバリの本があったので早速購入。

アメリカ皇帝になった男の話

アメリカ皇帝になった男の話

アメリカ皇帝になった男の話』佐山和夫〈潮出版〉読了
19世紀半ば、サンフランシスコに現れた合衆国皇帝にしてメキシコの護国卿ノートン1世についてのノンフィクション。
着工の60年以上も前にベイブリッジ建設の必要性を詔勅していたことで有名(?)な人物。わかりやすく言うと葦原将軍系(笑)
青い軍服に羽根飾りの付いたシルクハットと言う姿で、サンフランシスコの街を視察。政治に対するコメントで、マスコミの人気者だったのは葦原将軍と同じなんだけど、ノートン1世は入院していなかったのが違う。街の人々にかなり愛されていたようで、国債を発行して生活してたらしい。エピソードはどれも微笑ましく、つい顔がほころんでしまう。
記録はさほど残っておらず、著者の解釈が、全てノートン1世に対して都合がよすぎるのがちょっと辟易しちゃうけど、あまり彼についての本はないんで、オススメ。
今はWikipediaでも詳しくわかるけどね。