STARDUST

スターダスト (角川文庫)

スターダスト (角川文庫)

『スターダスト』ニール・ゲイマン〈角川文庫ケ7-1〉読了
映画『スターダスト』の原作。

9年に一度、壁の向こうの草原に妖精の市が立つウォール村。そこに暮らす青年のトリストラン。村一番の美人ヴィクトリアに恋い焦がれているが、彼女は今落ちた流れ星を拾ってきてくれたら何でも言うことを聞くという。トリストランは壁を越え、妖精の国へ。一方、王位相続を争う三人の王子、さらには若返りを求める魔女も星を探す。はたして、星は誰の手に!?

エピソードのはしょり方、エピローグなど、フェアリーテールをイメージした作品。
今のファンタジー小説情勢なら、3部作くらいになっちゃうような所を1冊にまとめているのが潔いけど、最初から書くつもりもなかったんだろうな(笑)。個人的には空船とか、降りてからの陸路の旅が読みたかったんですけど。あと、トリストランの正体に気づいてる面々やら星との感情の変化の書き込みが少ないような。昔話と考えれば、それも敢えてかな?
ゲイマンにしては、かなりあっさり風味だけどそこそこ面白い。でも、このタイプなら『ネバーウェア』の方が好み。