HOTTER BLOOD

喘ぐ血 (祥伝社文庫)

喘ぐ血 (祥伝社文庫)

『喘ぐ血』ジェフ・ゲルブ&マイクル・ギャレット編〈祥伝社 ん1‐17〉読了
エロティック・ホラーアンソロジー第2弾

 収録作品
・序 …ジェフ・ゲルブ、マイクル・ギャレット
・「浴槽」……リチャード・レイモン
・「虚飾の肖像」……レイ・ガートン
・「魔性の恋人」……ナンシー・A・コリンズ
・「ベッドルーム・アイズ」……マイクル・ニュートン
・「女体」……ゲイリー・ブランナー
・「底なし」……ポール・デイル・アンダースン
・「最上のもてなし」……グレアム・マスタートン
・「改竄」……ドン・ダマッサ
・「硬直」……R・パトリック・ゲイツ
・「真珠姫」……ジョン・シャーリイ
・「淫夢の女」……カール・エドワード・ワグナー

個人的には、前巻の『震える血』の方が面白かったかなぁ。今回の方がサイコさんが多いんだけど。
お気に入りは、
・「浴槽」
 夫が出かけている間に、大男の愛人と浴槽でセックスする妻。
 しかし、その途中で愛人が突然死。
 巨漢のため、どかすことが出来ない。
 気弱な夫のことは気にしてないが、いつまで死体と?
 あまりにもベタな悲劇で逆に笑っちゃうんだけど、ラストはなかなか予想外。
・「ベッドルーム・アイズ」
 覗き部屋の常連の男。
 ある日、見たことがない美女が現れ、しかもこちらが見えているかのような行為をする。
 どうしても彼女に会いたくなり……
 一種のエイリアンものか?
・「女体」
 今までのことが嘘のように純真に、従順になった妻。
 彼女とのセックスを大いに楽しむ夫だが、警察が彼女を捜している。
 そのわけは?
・「最上のもてなし」
 上昇志向の強いビジネスウーマン。
 ある日、見知らぬ男からこの世に一つというプレゼントをもらう。
 それは毎日のように続く。
 彼の目的は何なのか?
 ラストはそんなに好きじゃないんだけど、贈り物の正体が気持ち悪い。
・「改竄」
 田舎町の映画技師。
 古い映画を2、3本立てて上映しているのだが、
 ある日、SF映画で、記憶にないエロチックなシーンがあることに気づく。
 はたして、誰の仕業なのか?
 オタクものとして抑えておきたい作品(笑)
・「硬直」
 最高のオーガズムを求める女。
 ある日、工事現場で見つけた男と楽しむが、いつの間にか彼が死んでいることに気づく。
 しかし、彼女はそこにある発見をする……