THE GOLDEN APPLE

黄金の林檎―イルミナティ〈2〉 (集英社文庫)

黄金の林檎―イルミナティ〈2〉 (集英社文庫)

『黄金の林檎』ロバート・シェイ&ロバート・A・ウィルスン〈集英社文庫シ14-3〉読了
〈THE ILLUMINATUS!〉三部作の2巻

銀行家にして、犯罪シンジケートのボスであるドレイクを仲間と組もうとするが、失敗に終わってしまう。ラスベガスではついに炭疽菌が漏出。各機関は保菌者を拘束できないでいた。フェルナンド・ポーのクーデターを追うイギリスのスパイ〇〇〇〇五号は、ツァトゥグアによって時空をさまよう。加入儀礼を経て、続々とハグバードの元に集まる仲間たち。古代アトランティスの崩壊に始まるイルミナティの秘密が明かされる一方、ハグバードたちこそが世界の破壊者だとする物語も……。イルミナティの企むロックフェスティバルは目前! はたして阻止できるのか?

時間・空間・視点が常に変わる文章も多少は慣れた。
ヨグ=ソトートも、ツァトゥグアも、ロイガーも、ショゴスも、みんなイルミナティに関係あります(笑)。邪神のこういう安っぽい使い方は大好き。
イルミナティとハグバード、どちらが悪なのか? 陰謀だらけで、どこまでが、誰が真実なのか、この時点ではまだ判断がつかない。それとも、嘘を装った加入儀礼なのか? まぁ、陰謀史観全開小説なんで、どっちでもいいや(笑)
個人的にはかなり楽しい小説。ラストが楽しみ。どう収束するのか? それとも拡散?