2007年8月号

S-Fマガジン 2007年 08月号 [雑誌]

今月は、『ワールドコン特集II』
まぁ、ぎりぎりまで考えましたが、ワールドコンは行くことに決定。
地元（横浜）でやることなんてもうないだろうし、
行かないよりは、行って「期待はずれだったよ」とでも言う方がネタになるし（笑）


翻訳作品はノミネートの中から５本
・「イエローカードマン」……パオロ・バチカルビ
　ノヴェレット部門候補作
　紛争により難民となってタイに流れ着いた元企業家。
　仕事を求める毎日。
　ある日、以前自分がクビにした男が成功した姿で現れる。
　以前載った『カロリーマン』と同じ未来の物語。
・「ポル・ポトの美しい娘」……ジェフ・ライマン
　ノヴェレット部門候補作
　無軌道に贅沢に暮らすポル・ポトの娘セット。
　彼女は携帯電話を売る普通の青年と恋に落ちる。
　田舎の両親にも紹介されるが、自分の素性はとても言えない。　
　するとある夜、家のコピー機から、ポル・ポトに虐殺された人々の写真がどんどん吐き出され始める。
・「ジンの花嫁」……イアン・マクドナルド
　ノヴェレット部門候補作
　幾つかの国に分裂したインド亜大陸。
　ダンサーをしていたエシャは、水戦争の停戦を調整しているAIのラオに愛される。
　二人は結婚するが……
・「パーティで女の子に話しかけるには」……ニール・ゲイマン
　ショート・ストーリー部門候補作
　女の子が苦手なイーン。
　友達と共にパーティに行くが、そこにいたのは風変わりなことを言う女の子たちばかりで……
・「あなたの空の彼方の家」……ベンジャミン・ローゼンバウム
　ショート・ストーリー部門候補作
　老いた宇宙で、一人暮らすマサイアス。
　そこに創造主たる巡礼がやって来るという。
　しかし、ちょうどその頃、彼の作った世界で、両親の諍いに心を痛める少女がいた……


今ひとつ、好みばっちりの作品がないんだよなぁ。
何年か前の「クッキー・モンスター」とか「アイスクリームの帝国」だったら迷わないんだけど……
今月号の中だと、ノヴェレット部門は「ポル・ポトの美しい娘」、ショート・ストーリー部門は「あなたの空の彼方の家」がいいかなぁ。ローゼンバウム好きだし。


「大森望のSF観光局」
SF編集者の話


「デッド・フューチャーReMix」は、梅毒と19世紀末作家。


「SF挿絵画家の系譜」は、岩淵慶造
毎回思うけど、前後編にして欲しい……


「サはサイエンスのサ」は、チンパンジー、自閉圏の直感象。


「センス・オブ・リアリティ」は、猿と人間の境界は？


「ゼロ年代の想像力」宇野常寛さんの新連載
宮台、エヴァ、ゴー宣の否定


「MAGAZINE REVIEW」は〈インターゾーン〉誌
"Softly Shining in the Forbidden Dark" ジェイスン・ストッダード
"Big Cat"ギネス・ジョーンズ
が面白そうだった。


「SF BOOK SCENE」は、ワールドコンノミネート長篇作品紹介。
BLINDSIGHTは訳されないかなぁ。


てれぽーと
返答があると思ったのに……