WALKING DEAD

せっかく持ってるんで、
『生ける屍』ピーター・ディキンスン〈サンリオSF文庫26−C〉読了

医薬品会社の化学者フォックスは、休養も兼ねて、カリブ海のホッグ島にある小さな研究所に派遣されることになった。しかし、そこはトロッター一族の独裁政権と魔術信仰が色濃く残る島だった。フォックスは帰国しようとするが、実験室で清掃係の死体が見つかる。魔術を使った殺人の濡れ衣を着せられ、逮捕されてしまう。トロッターに、政治犯を使った人体実験を行うように強要されるが……

うう〜ん……
……(慎重に言葉を選んでる最中)
面白くないなぁ……


訳文のせいなのかなんなのか、かなり読むのがしんどかった。
なんでそうなるのかという展開(読み流したのかも)、結局クエンティンやルーの能力はなんだったのか(読み飛ばしたのかも)、ラストのいきなりの推理披露(記憶が飛んだのかも)。
主人公が悪夢のような制度に振り回されるのは『未来世紀ブラジル』にちょっと近いかな? 
ちなみに『生ける屍』は人体実験とは全く関係なく、何度か出てくる台詞から。この題名の意味もよくわかんないなぁ。なんか深い意味があるのかしら? 塩によって、魔術が解けたようにも見えないし。
個人的には、これを楽しめる素養を持ち合わせておりませんでした。真ん中あたりで、一瞬面白いと感じたんだけど……。う〜ん。
少なくとも、これ、SFじゃないよな?
角田純男画伯の表紙は、いつもながらステキです。


まぁ、「無理して買うことないよ」という上から目線の意見は言えるようになったけど(笑)