S-Fマガジンプレコンプリート!

(BGMはいつものように、『ライトスタッフ』もしくは『びっくり日本新記録』のエンディング)
長かった〜
そんなわけで、プレコンプリート記念自作自演Q&A


Q:おめでとうございます。何年くらいかかりましたか?


A:ありがとうございます。サンリオみたいにサボってた時期があったわけではないんですが、なるべく安く集めようと思って、結局8年くらいですね。一気に揃えちゃうとつまらないし(笑)


Q:集め始めたきっかけは?


A:8年前の秋、町田のブックオフにS-Fマガジンが1冊105円で大量にあったのがきっかけ。70年から90年代半ばの号まであったんじゃなかったかな? 最初は欲しい号だけ買ってたんですが、まるで売れる様子がなかったので、これは本の神様の思し召し(笑)だと、残りも購入。全て美本で、これだけの量が一度に売っていたことは、以来遭遇していません。これがなければコンプは目指しませんでしたね。SFサイトを作るきっかけにもなりました。


Q:蒐集方法は?


A:ほとんど古本屋で買いました。ネットを使ったのは数冊。質と量を別にすれば、意外にあちこちで見かけるもので、最初の町田を別にすると、西荻(だったかな?)のおもちゃ屋の前で、大量に古い号が並べられていたのが印象深いです。ほこりっぽかったけど、もちろん買いましたよ(笑)


Q: SFの古本には高値がついているものが少なくありませんが、S-Fマガジンどうだったのでしょう?


A:だいたい4〜500円くらいが相場でしょうか? 1000円は行かないかな。ただ、丸背(創刊号〜18号までは中綴じ。その通称)は確実に一桁変わります。以前に比べると、丸背も安くなったのかなぁ? この辺はちょっとわかりません。ちなみに、今のような無線綴じになる19号からは値段がいきなり下がります。増刊号はプレミアついてることあるかな? ホラー特集の355号はけっこうついてることがありますね。あとは、あんまり高かった記憶はないなぁ。


Q:苦労された点は?


A:古本コレクターにとって、苦労=楽しみでもあるんですが(笑)量の多さは苦にはなってませんね。買っても買ってもあるから、ある意味嬉しい(笑)サンリオなどのようなキキメというキキメはないんですが、やはり、1960年代の号になると減ってくるし、特に丸背はホチキスで止めてるだけだから、状態がいいものが見つからないのが苦労かな? この辺を何冊かネットで買いました。


Q:思い入れのある1冊は?


A:これという1冊はないんですが、角田純夫画伯が担当されていた頃の表紙はたまらなく好きです。カバーアート集とか出ないかなぁ……


Q:雑誌蒐集の楽しさは?


A:やはり、単行本未収録作品が読めることに限りますかねぇ。オタクはどうして、こう、単行本未収録っていう言葉に弱いんでしょう(笑)。あとは、思いがけない人の挿絵とか、古い映画の解説なんかも楽しいですね。出たばかりの号は、オカルト記事も無数に挟まっていて、今とかなりカラーが違います。考えると、創刊号って、月面着陸よりもずっと前なんですよね。


Q:ところで、先ほどから気になっていたんですが、プレコンプリートとはどういう意味でしょうか?


A:実は、完全コンプには3冊足りないんですよ。


Q:どういう意味ですか?


A:創刊号と3号は合本で持ってるし、「ハヤカワHi」は別に無理して探さなくてもいいし……というわけで、これでひとまずのコンプかな、というわけで


Q:……それは、ちょっと違うんじゃないかなぁ。


A:ま、まぁ、そうなんですけど……


Q:せめて、創刊号と3号を入手してから宣言なさるべきだったのでは?


A:ごもっともなんですけど、高いし……


Q:う〜ん、古本コレクターとしてどうなの? というか、人として、中途半端なのは……


A:う……


Q:え?


A:うわ〜ん!


ちょ、ちょっと、待って!


インタビュー中止