NIGHT RIDE and Other Journeys

夜の旅その他の旅 (異色作家短篇集)

夜の旅その他の旅 (異色作家短篇集)

『夜の旅、その他の旅』チャールズ・ボーモント(早川書房 異色作家短編集)読了
旧版で持っていたけど、やはり色で並べたかったので購入。
もちろん未読。

収録作品
・「黄色い金管楽器の調べ」The Music of the Yellow Brass
・「古典的な事件」A Classic Affair
・「越して来た夫婦」The New People
・「鹿狩り」Buck Fever
・「魔術師」The Magic Man
・「お父さん、なつかしいお父さん」Father, Dear Father
・「夢と偶然と」Perchance to Dream
・「淑女のための唄」Song for a Lady
・「引金」The Trigger
・「かりそめの客」The Guests of Chance
・「性愛教授」The Love-Master
・「人里離れた死」A Death in the Country
・「隣人たち」The Neighbors
・「叫ぶ男」 The Howling Man
・「夜の旅」Night Ride

トワイライトゾーン』の脚本に大きく関わっていた作家だけに、まさに奇妙な味わいの作品が多い。
また、カーレースにはまっていたらしく、車関係の話もいくつか見られる。


いつものように、小咄系重視でお気に入りは、
・「古典的な事件」
 親友の妻から、彼が浮気をしているようだから、確かめて欲しいと頼まれる。
 その相手とは?
 まぁ、オタはしょうがないよ(笑)
・「魔術師」
 田舎町を巡業する手品師。
 それを待ち焦がれる人々。
 彼は、ふと、自分を歓迎してくれる人々に恩返ししなければと考えるが……
 これは非常に悲しい物語。
・「お父さん、なつかしいお父さん」
 親殺しのタイムパラドックスに取り憑かれた男。
 彼はついにタイムマシンを完成させ、
 若い父親の元に現れるが……
 小咄系。
 オチは読めるけど、笑っちゃいました。
・「かりそめの客」
 退屈と束縛で飽き飽きしている大統領府の面々。
 ある日、人間の精神力でどこにでも行ける機械を発明したという博士が現れる。
 大統領は、その莫大な費用のかかる計画を認める。
 その理由は?
 ドタバタコメディ系。
 ラストの大統領の表情なんかも想像できるなぁ。
・「性愛教授」
 不感症の女性のためのテクニックを教える教授。
 そこに若い男が訪れる。
 妻が不感症で、技を教えて欲しいという。
 しかし、様々な技を教えるも、全く効き目なし。
 そこで教授は、今までの決まりを破って、出張するが!
 技の名前が凄まじい(笑)
 女体を知り尽くしてるんだから、教授も最初で気づかないの?
・「隣人たち」
 白人たちの町に引っ越してきた黒人一家。
 しかし、嫌がらせはどんどんエスカレート。
 ついに大勢の人間が家に迫ってきた!
 これはラストは素直に受け止めていいの?
 こんな話ばかり読んでるから、どうもうがって見てしまう。