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メルトン先生の犯罪学演習 (創元推理文庫 145-1)

メルトン先生の犯罪学演習 (創元推理文庫 145-1)

『メルトン先生の犯罪学演習』ヘンリイ・セシル〈創元推理文庫〉読了
ワイルとが気に入ったのなら、とマイミクのオススメで着手。

法理論とローマ法の権威メルトン教授。
ある日、転んで頭をぶつけたショックで、
堅苦しいはずの授業の代わりに、いかにして上手く犯罪を犯すか、という話を始めてしまう。
それが評判になり、他学部からも聴講生が来る始末。
事態を重く見た学長は……

基本的には犯罪小咄集といったところ。
小咄と小咄の間に、メルトン教授の様子が描かれ、それが縦軸になっている。
てっきり、ひたすら講義の形で進むのかと思っていたら、
まるで違う展開で、ちと吃驚。


小咄自体はかなり好み。
……好みなんだけど、ちょっと全体的に長い。
山も谷もなく、ただひたすら小咄するだけなんで、途中でだれる。ワンパターンになっちゃうんだよなぁ。
これで、もう少し短ければ、もっと満足したんだけど。


お気に入り小咄は
「告白」「告げ口」「名誉毀損」「名まえ」「臣民の自由」
あたり