PICTURES IN THE FIRE

炎のなかの絵 (異色作家短篇集)

炎のなかの絵 (異色作家短篇集)

『炎のなかの絵』ジョン・コリア〈早川書房 異色作家短編集〉読了

 収録作品
・『夢判断』 Interpretation of a Dream
・『記念日の贈物』 And Who, With Eden...(Anniversary Gift)
・『ささやかな記念品』 Little Memento
・『ある湖の出来事』 Incident on a Lake
・『旧友』 Old Acquaintance
・『マドモアゼル・キキ』 Mademoiselle Kiki
・『スプリング熱』 Spring Fever
・『クリスマスに帰る』 Back for Christmas
・『ロマンスはすたれない』 Romance Lingers, Adventure Lives
・『鋼鉄の猫』 The Steel Cat
・『カード占い』 In the Cards
・『雨の土曜日』 Wet Saturday
・『保険のかけ過ぎ』 Over Insurance
・『ああ、大学』 Ah, the University
・『死の天使』 Three Bears Cottage
・『ガヴァン・オーリアリ』 Gavin O'leary
・『霧の季節』 Season of Mists
・『死者の悪口を言うな』 De Mortuis
・『炎のなかの絵』 Pictures in the Fire
・『少女』 The Tender Age

んん〜
奇妙な話、としか言いようのない短篇ばかりなんだけど、
個人的には、どうも趣味に合わない。
ほとんどが10ページくらいの短篇で、しかも夫婦の話が多いから、
あまり印象に残ってない……


そんな中で、お気に入りは、
・『ささやかな記念品』
 田舎に引っ越してきた若夫婦。
 ある日、夫は、近所の老人に、コレクションを見に来て欲しいと誘われる。
 それはどれもガラクタばかりなのだが……
 非常に悪意に満ちた一遍。
 『ニードフルシングス』にちょっと似てない? 
・『ある湖の出来事』
 莫大な遺産が転がり込んだ普通の夫婦。
 夫は以前からの夢だった未開の土地への旅行に出かける。
 セレブな生活がしたい妻だが、とりあえずしぶしぶ着いていき、
 夫が楽しめないように様々な意地悪をするのだが……
 ラストが笑える。
 マクドナルドのCMでこんなのあったな。
・『鋼鉄の猫』
 ある発明家。
 画期的なねずみ取りを発明し、かわいがっているネズミで実演していたのだが……
 これはラストがかわいそすぎる。
・『ガヴァン・オーリアリ』
 ある洒落者のノミの女性遍歴。
 馬鹿馬鹿しくて、割と好き。
・『死者の悪口を言うな』 
 田舎に暮らす、人のいい医師。
 地下室の床を直しているところに、友人が釣りに誘いに来る。
 それを見て、医師が若い妻を殺して埋めたと信じる。
 しかし、それもしょうがない。口裏を合わせるから大丈夫だという。
 その理由?
 とにかく夫婦の話が多かった印象があるんだけど、これが一番面白かったかな。


表題作はさっぱり意味わからん。
『少女』もよくわからない。これ、どういう話?