597号〈2006年1月号〉
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2005/11/25
- メディア: 雑誌
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今月は『レイ・ブラッドベリ特集』
なんでこの時期の特集か、イマイチ判らないけど、映画『サウンド・オブ・サンダー』の絡み?
あの短篇をどうするのかと思ってたけど、時間旅行アクションSFって感じ。
あのラストがいいんだけど、映画だと違いそう……
ちなみに公開は来春。
翻訳はエッセイを入れて7本。
・『ルート66』……レイ・ブラッドベリ
ルート66の周りで、遺体が見つかる。
死後数日のようだが、その格好はまるで1920年代の農夫のよう。
警官は、ある日砂嵐に巻き込まれ、休んですると奇妙な男に出会う。
彼は自首しようと思う、と言うのだが……
うーむ。よくわからん。
ブラッドベリだから、これでいいのか?(笑)
・『わが魔物、幸いを恐れじ』……レイ・ブラッドベリ
・『過去を予言し、未来を思い出す』……レイ・ブラッドベリ
・『ネズミの生みの親』……レイ・ブラッドベリ
・『飛行の女神のヒステリー、あるいは離陸時に通路を叫びながら走らないでください』……レイ・ブラッドベリ
・『うるわしき悪天候』……レイ・ブラッドベリ
この五本はエッセイ。
飛行機嫌いで有名なブラッドベリが、飛行機に乗った話が面白かった。
インタビューもあって、こちらは頑固者の雰囲気がよくわかる。
『原子怪獣現る』の話はかなり興味深い。最初から原作ってわけじゃなかったのね。
河出からエッセイ集と短篇集が出る予定だそうで。
・『人鳥たち』……マイクル・G・コーニイ
老人は生存か安楽死かを選ばなければいけない未来。
ある日、ばあちゃんが体にペイントし、反重力ベルトをつけて、鳥になりすまし始めた。
全く言うことをきかず、いい恥さらしに。
しかし、鳥になった人々が各地に増え始めて……
なんとも変な話。
かなり社会の崩壊って行きそうな気配なのに、描き方は日常的。
マイクル・G・コーニイは11月に、アスベストによる癌で亡くなったそうです。
ご冥福をお祈りします。
「サはサイエンスのサ」は、薬を目的の部位にだけ使うドラッグ・ターゲッティング
「デッド・フューチャーReMIX」は、
アマチュア発明家のホーランド。
彼は詳細な潜水艦の設計図を描いていたのだが、アメリカ軍部は見向きもしなかった。
そこで接触したのが、アイルランド系運動結社のフェニアン同胞団。
当時、カナダはまだイギリス植民地であり、
ネモ船長のように、イギリス政府へのテロを潜水艦によって行おうとした、
はたして、その顛末は?
「SF BOOK SCENE」はSF/ファンタジィ長篇
ニール・ゲイマンの『Anansi Boys』
ポール・パークの『A Princess of Roumania』
が面白そう。『American Gods』は出ないのかなぁ……
「MAGAZINE REVIEW」は〈アシモフ〉誌
『The Edge of Nowhere』ジェイムズ・パトリック・ケリー
『RAW』ダニエル・グロッタ
『Second Perso, Present Tense』ダリル・グレゴリイ
が気になった。