やっと、『アフタヌーン四季賞CHRONICLE』読了。
今、活躍する四季賞出身漫画家の受賞作品のアンソロジー


"四季"賞なんで、春夏秋冬の4冊。
分厚い文庫サイズで4冊は疲れますな。大きいサイズで読みたかった。
ケースが横長で、邪魔くさい。早くも他の本が上に積み上がりそう……
それぞれ、それなりに読み甲斐があるんだけど、特に春の巻が面白い。
90年代後半から今現在の漫画は流れと言うか、進化の系譜みたいのが見えるんだけど、
春の巻の80年代末〜90年代初頭の作品は妙に古臭い。
10年以上前なんだから当たり前なんだろうけど、
今の流れとの間に、大きな溝があるように思えてならない。
地層で言うところのKT境界線みたいなものが(笑)


それはさておき、今と同じような作風や全く変わってる人など様々。
須藤真澄の受賞作は『少年王に白い雲』だったのか。これは短編集で読んだなぁ。変わってない。
秋月りすも今と同じ4コマ。
一方、太田垣康男は物凄く変わってる。尾瀬あきらかと思った(笑)
今雑誌で読んでても思うけど、こうやって受賞作をまとめて読むと、いっそう異色に見えるのが、『神戸在住』。
最初からこれだったのね。
木葉攻一は『クリオの男』最終回と『マリオガン』を足したような話。
木尾士目は、いろんな意味で面白い。『5年生』とかと比べると、受賞作から変わってないんだけど、
げんしけん』とは同じ作者とは思えない(笑)連載直前まで、暗いタッチの読み切り描いてたもんなぁ。