BLACKSAD ARCTIC-NATION

ブラックサッド 凍える少女

ブラックサッド 凍える少女

『ブラックサッド―凍える少女』フアン・ディアス・カナレス&フアーノ・ガルニド(早川書房)読了


ブラックサッド・シリーズの第2巻。


行方不明になったケイリーという少女の捜索を依頼されるブラックサッド。
その地域は、人種対立が激しく、白人至上主義の組織が幅を利かせていた。
警察は黒人グループのせいにし、
他方では、白人有力者のバカ息子の仕業だという噂も流れていた。
途中知り合った記者のウィークリーとともに調査を進めるブラックサッド。
警察署長の妻の動きも怪しい。
はたして、事件の真相は? 少女の行方は?


1巻とは、何となく雰囲気が違う。
てっきりヨーロッパの話だと思ってたら、アメリカだったのね。


動物キャラなのに、人種が描き分けられているのは見事。
ウィークリーはヒスパニックなのかな。
ブラックサッドはハーフ?


子供が誘拐されると言う陰鬱な事件に合わせて、空は曇った冬空。
色彩も全編暗め。
それがラスト、事件が解決し、晴れた中で子供達が雪遊びをしているコマの色彩の鮮やかなこと。
このコントラストが素晴らしい。


3巻は出てんのかな?


オススメ。
……ちょっと高いね。