BATMAN : FACES

BATMAN: FACES

『Batman: Faces』Matt Wagner（Dc Comics）読了


アーカムアサイラムを脱走したトゥー・フェイス。
２年間、姿を消していた彼が急に動き始めた。
ブルース・ウェインが買おうとしていた島を横取りし、
各地のサーカスから、奇形の人々が行方不明になっていた。
彼は島に奇形の人々を集め、
奇形こそが君臨する王国を作ろうとしていたのだ！


昨日の『恐怖奇形人間』と内容が被ってますがな（笑）
比較対照としては、『キリングジョーク』が近いかなぁ。
でも、期待してたほど面白くなかった。
狂気への突っ込み方は、やはり名作には及ばない。
フリークスのためにと考えているトゥー・フェイスのエゴと、当の本人たちとの齟齬とか、
最後に本物のトゥー・フェイスが出てきたことによって、デントのアイデンティティが崩壊するのは、
悪くないんだけど、もうひと味何か欲しかったかな。
ただフリークショーを見てるだけ、て感じで終わっちゃってる。
本物のトゥー・フェイス登場のくだりみたいのをもっと膨らませて欲しかった。


バットマンはほとんど意味なし。
なんか、トゥー・フェイスにやられてばっかりという印象しか残ってない。


登場するフリークスの元ネタがわかる人向け（笑）


参考
『バットマン:キリングジョーク―アラン・ムーアDCユニバース・ストーリーズ (JIVE AMERICAN COMICSシリーズ)』
『図説 奇形全書』