恐怖奇形人間

闇オークション(ウソ)で手に入れた『恐怖奇形人間』を鑑賞。
題名の時点で、なんだか危ない香がぷんぷんしますね。


何故か、理由も判らず精神病院に入れられてしまった外科医の卵。
彼は、何とかそこを抜け出し、
脳裏に残る、子守歌と島の景色を手がかりに日本海へ。
そこで見たものは奇形人間を島に集め、
奇形こそが王という世界を創り出そうとしている男だった!


このあらすじだけだと、魅力が伝えられない。
奇形人間(作り物)と暗黒舞踏の群れ。
どうして、昔の東映は、こうもおどろおどろしいんだろうなぁ。
凄いチープなのに、生理的に何か訴えてくる。
日本人の遺伝子が共鳴するのか?


大泉滉がえらく若かったり、
小池朝男はコロンボにしか聞こえなかったり、
近藤正臣が素顔が全く出てこないシャム双生児役で出てたりするんだけど、
土方巽のステキ具合と言ったら!
主人公の顔は忘れても、彼の姿は脳裏に焼きついてる。
作品の10%くらいは暗黒舞踏。かなり堪能できます。


ちなみに明智小五郎もの。
最後の15分くらいしか出てこないけど。


キ○ガイやらカ○ワやら裏日本やら、と禁止用語の連発なんで、
TV放映は全く望めないけど、
土方巽、おどろおどろしい雰囲気、文字通りぶっ飛んだラストも含めて、機会があれば是非。