姑獲鳥の夏

姑獲鳥の夏』を鑑賞


ものかげジッソーくんでした。以上
……で終わるのもなんなんで。


けっこうよく出来ているんじゃないでしょうか。
あの分厚い原作をどうするのかと思ってたけど、
実際見ると、こんな感じだったわ、と2時間にまとまってるし、
キャストもなかなかイメージが合ってると思う。
田中麗奈の敦子がよかったな。
あと、和寅はジャンプ亭にしか見えませんでした(笑)


個人的にはそれなりに満足なんだけど、
映画化して気づいたのは、映像で見ると後半かったるいね。
原作だと、犯人が分かって、
民俗学と呪文と事件の真相を織り交ぜて喋り続けるのが100ページ以上続くけど、
読書としてはそれがなかなかドラマチックなのに対して、
映像で見るとどうも長く感じてしまう。
妖怪話も結構はしょられちゃうし。
そのせいか、京極堂が物凄い長広舌ではなく、ただの物知りくらいにしか感じられなかったかなぁ。
原作で凄い好きだった台詞が削られてたのが残念。本筋と関係ないけど。


まぁ、映画館は満席だったし、次も作るのかなぁ。
映像的には『魍魎の匣』の方が映えるかな。
研究所(だっけ?)もスペル星人のアジトみたいな形してるし(笑)


あと、京極夏彦が特別出演してる。
そりゃ、ずるいよ、と言うような役柄。
わかる人なら、京極堂と話しているシーンでわかると思う。
あの役はやりたいよな(笑)