TIDELAND

タイドランド

タイドランド

『タイドランド』ミッチ・カリン〈角川書店〉読了


いつも日記の時は、あらすじは自分で書くんだけど、
今回は、あえて本書のものをそのまま引用。

十一歳のジェライザ=ローズは、母さんが死んだ後、父さんに連れられてテキサスのおばあちゃんの家にやってきた。勇ましく探検に出かける少女のお供は、首だけのバービー人形。ある日、原っぱの先で黒いワンピースの幽霊女に出会う。その瞬間、何かが、少しずつ、少しずつ動き始めた――。南部の乾ききった大地に現れる幻の干潟のように捕えどころのない、孤独な少女のグロテスクなまでの空想世界。一度読むと、死ぬまで忘れられない強烈な印象を残す、今、世界で最も注目される若き天才作家の挑戦!

このあらすじ見たときは、もっと幻想的なのを期待してたんだけど、
こりゃ、しんどかった。
本自体は薄いから、すぐ読み終わったんだけど、気持ち悪い話だなぁ。
乙女の祈り [DVD]』に『悪魔のいけにえ [DVD]』の雰囲気と臭いを足したような小説。


今まで自覚してなかったんだけど、
少女の幻想(想像・妄想)の世界に浸る話は苦手かも。
男だからかもしれないけど、どうも生理的に受け付けられない部分がある。
まだ、『わたしがアリスを殺した理由 (扶桑社文庫)』の方が理解できるかも。


でも、この手の歪んだ擬似「秘密の花園」系の話が好きな人には、オススメかも。


テリー・ギリアムが映画化とか。