オペラ座の怪人

オペラ座の怪人』を鑑賞。


「ミュージカルじゃん!」
……いや、知らなかった俺がいけないんだけど、
てっきり、ロン・チャーニー・Jrのリメイクかと思ってた(マジで)
今現在、『オペラ座の怪人』と言ったら、舞台の方か。


さて、感想。
面白いかつまらないかで言ったら、採点不能
映画を見に行ったんであって、舞台の評はできません。


良くも悪くも舞台の「映像化」(映画化にあらず)。
だから、画面が平面的。
意図的なんだろうけど、舞台の観客席に座ってる感じ。
映画としての深みや醍醐味は皆無と言ってもいいかと。
上手い下手じゃなくて、
「映画」なら、そう撮るだろう、てことをまるでやらない。
映画っぽい撮り方をしたら、
それはウェーバーの『オペラ座の怪人』じゃなっちゃうんだろうけど、
それなら映画化するなよ。
映画である必然性がわからない。
地下世界とか、シャンデリアが落ちるシーンとか、もったいないよなぁ。
あんな地下の使い方するなら、『ネヴァーウェア』に使わせてよ。


あと、キャラクター造詣が浅いと言うか、飛躍すると言うか、
感情移入できません。
何だよ、あの女!
ファントムも見世物で虐待されるほどの面相じゃないし。


文句ばっか言ってても、入場料がもったいないね。
音楽と最初のシャンデリアが持ち上がるシーンはよかった。
それくらいですわ。
映画を見たいなら行く意味はないし、
オペラ座の怪人』を観たいなら舞台に行くのが正解。
『ファントム・オブ・ザ・パラダイス』の方がぜんぜん面白いよ。

ところで、小学生のときに読んだ怪奇映画の本で、
オペラ座の怪人』は名のある作曲家だったが、
曲を奪われ、顔も事故で潰された、
て記憶があんだけど、あれはロン・チャーニー版?
それとも、なんか記憶が混ざってる?
原作読んだことないからなぁ。