2005年1月号

S-Fマガジン 2015年 01月号 [雑誌]

S-Fマガジン 2015年 01月号 [雑誌]

もう1月号か……


今月は『追悼:矢野 徹』と『特集:アメリ現代社会とSF』


先日亡くなった矢野徹氏の追悼特集。
著作、翻訳作リストを見ていると、改めて、そのSFに対する貢献がよくわかる。
ご冥福をお祈りします。


もう一つの特集は911以降。
「SF」って一くくりにしちゃうとみんな同じ考えのように錯覚しちゃうけど、
無論そんなわけもなく、911やブッシュに対して、
アメリカのSF作家も大きく二つに別れ、さらに様々な意見があり……
これと『別冊・本とコンピュータ アメリカンコミックス最前線』を読むと、
アメリカのジャンルものに911が与えた衝撃がわかると思う。


翻訳は4作
・『ヘッドラインのマジック』……ダグラス・レイン
特集作品。
電話で本のセールスをしているイアン。
隣の席のスコットは仕事をせずに、いつも新聞の見出しを切り抜いている。
ある日、それをどうするのかと訪ねると、
その見出しをATMに入れた。すると金が引き出され……
特に感想はないんだけど、結構気持ちの悪い話。
・『パンと爆弾』……M・リッカート
特集作品。
荒廃した未来。どうやら戦時中らしい。
アメリカの小さな町に、移民の家族が引っ越してくる。
親たちはあの家族と付き合うなと言うが……
これはストレートにきつい話。
今月の特集作品はSFか?って感じもしますけど、今読んどくべき作品なんだろうなぁ。
・『禍つ星〈後篇〉』……ジョージ・R・R・マーティン
先月の続き。
〈方舟〉号に乗り込んだ6人。
ネヴィスに肉体的に殺されたアニッタスは、〈方舟〉のプログラムと融合し、生物兵器を解き放ち始めた。
果たして、残る5人の運命は?
前編とうって変わって、かなりスプラッター
ヴィランド・タフ・シリーズ面白いけど、1冊にはまとめてくれないかなぁ。
あと何話かあるそうです。
・『心にひそむもの』……デーモン・ナイト
浅倉久志セレクション
犯罪性向のある人間に、その犯罪を犯そうとする直前に、
彼らの恐れる人物や権威を幻覚のような形で見せ、犯罪を抑止させる療法。
しかし、ある研究者はその方法の真の危機に気づいて……
オチは予想できたけど、嫌な話。
これをまるまる一章に持ってきて長篇化しているらしいので、読んでみたい。


MAGAZINE REVEWはアシモフ
今回紹介されてるのはみんな面白そうだなぁ。
特に「The Fear Gun」「Following Orders」「Fallow Earth」辺りが読んでみたい。


新コーナー、SF BOOK SCENE。
今までとの違いが、あまり気づかなかった。


鹿野司横田順彌は大丈夫?