ブックライフ自由自在

『ブックライフ自由自在』荒俣 宏(太田出版) 読了


先日の古本市で買った本を早速読む。
かなり頁が焼けてたから、ちょっと考えたんだけど、これは買って正解。


荒俣先生が『BOOKMAN』で83年〜91年まで連載されていたエッセイの単行本。
ちょうど博物学の西洋古書を集められていた時で、
オークションや目録買いの様子が延々と書かれている。
20年前の話だから、今はまた全然情況が違うんだろうけど、本好きならひじょうに楽しめると思う。
自分の古本蒐集とは全く比較にならないけど、それでも、見習ったり、にんまりする所多々あり。
最初の方は、会社を辞められてそれほど経っていない時期にもかかわらず、ウン十万円の古書を注文したりするんだもんなぁ。
荒俣先生の本の中でしか知らないような、『エジプト誌』やらゲスナーやらキルヒャーやら、
が本当に本屋に並んでいて、それを買っている人間がいる(当たり前だけど)のに、何か驚きを禁じえない。


10年以上集めに集め、しかし、その最後は……
ラストがたまらない。