スパイダーマン2

遅まきながら『スパイダーマン2』を鑑賞。

大いなる力には、大いなる責任が伴う……ピーターはその力を正義のために使っていたが、そのせいで、大学は落第寸前、バイトはクビ、MJには本心を告げられず心が離れ始め、親友のハリーはスパイダーマンを父の敵と信じて、その写真を撮るピーターに詰めよる。そんな悩みだらけの中、尊敬するオクタヴィウス博士が実験に失敗して、ドック・オクという怪人になってしまい……

いや〜、いいですよ。
オープニングは、アレックス・ロス


スーパーマンは超人で、バットマンは大富豪。でも、スパイダーマンは普通の青年。生活を両立できるわけがない。自分の人生をどう生きるのか、というのがテーマ。
前作は前半が誕生編だったから、ちょっと駆け足だったのに対して、今回はちゃんと深くストーリーが練られている。
この普通の人=隣人ってのがいいんだろうね。
スパイダーマンとしての人生を捨て、またオタクちゃんに戻るピーター。でも、彼は、やはり正義の人なのだ。メイ叔母さんのヒーロー論は涙。電車での一般人たちの勇気にも涙。『AMAZING SPIDER-MAN』の黒表紙を思い起こさせる。


ドック・オクもカッコイイ。メイ叔母さんと結婚を企むようには見えないけど(笑)、彼もまたキチガイではなく、普通の人。むしろ善人なのだが、それがヴィランとなってしまった姿がよく描かれていると思う。


このスパイダーマンとドック・オクとの戦いが素晴らしい。いまだかつて、これほど垂直軸を意識した格闘シーンがあっただろうか?スーパーマンも飛んでるけど、基本的には平面上の殴り合い。それが今作では、ちゃんと垂直に居られるというのを利用して戦っている。


MJは、なんか薄いなぁ。顔がアメコミ面じゃないんだよなぁ。


さて、影の主役ジェイムソン編集長。赤フンじゃないエレクトラのスピンオフなんて作らないで、彼のスピンオフ作ればいいのに(笑)


まー、アメコミ映画はオタクに作らせるのが一番。サム・ライミに任せとけば大丈夫。


次の敵はやはりあれなのかなぁ。ベノムとか出して、二人のスパイダーマンの戦いも見てみたい。