♪さいれんとひるのうた〜

『SILENT HILL4 THE ROOM』やっとこクリア。

異様な悪夢を見た日から、自分の部屋から出られなくなったヘンリー。扉にはなぜか内側から頑丈な鎖がかけられ、テレビも電話も通じない。窓から見える景色はいつもどおりなのに……そんなある日、風呂場に巨大な穴が空き、外に通じていると信じてそこをくぐると……

前作までが世界没落感覚の疑似体験なら、今回は統合失調症の内面を外見的に表現した感じかな。(注:ゲームの感想です)


いつもどおり、嫌な気分……になると思いきや、それがあんまり。
今までが得体の知れない、まさに悪夢の世界だったのに対して、『4』は幽霊とか怪奇現象とか、なんか割と普通のホラーゲーム。
先に進むのは嫌だけど、後を振り向くのも嫌だから、前に行かざるを得ない、精神的にも生理的にも嫌なゲームてのが『サイレントヒル』だったんだけど、どうも今回はそう言う感じじゃないんだよね。
アイテムの使い方とか敵との戦いが結構アクティブだからかな?


『1』『3』が教団の異様な常識を相手にして、『2』がサイレントヒルという町そのものに取り込まれるのに対して、今回は一人の人間の内面世界の話だから、なんかこぢんまりしてるのかも。印象としては映画『ザ・セル』にかなり似てる。
異様に長いエスカレーターとか、建物乱立の感覚は子供の視点ってことだろうな。
今回、サイレントヒルには行かないのがなぁ。


さて、ゲームシステム。
今までと違って、セーブポイントは一箇所。アイテムもそこのBOXにしまっておいて、持てる数には限りがある。異世界の各地に穴が空いていて、そこをくぐると部屋に戻ってきて、セーブと回復ができる仕組み。実は、これが後半でかなりの曲者に。
今までにいなかったタイプの敵として、幽霊が登場。倒すことはできず、壁を通り抜けて、近寄られると体力が減ってしまう。
動きが物理法則を完全に無視している感じで、ゲームの表現としては一番幽霊っぽいかも。
毎回レギュラー登場の看護婦は、今回かなりマッチョ。男性看護士?
ラジオがないのが、なんか寂しい。


お決まりの台詞だけど、この話自体は独立しているけど、
前作をやっていると、より楽しめる、と言うところ。
教団とかはこれだけだと意味わからないしね。


エンディングは4種。
グッドと3番目を見たけど、イマイチ。まー、部屋から出るだけの話だからね。ところで、どうやら、皆さんお楽しみの、UFOも犬もセクシービームもない模様。そんなわけで、シリーズの中ではワースト。


これまでやってきて、『1』が一番怖くて、雰囲気あったかなぁ。
サイレンの音とか、いきなり世界が自分の知らないものに変化する瞬間とか、今思い出しても気持ち悪い。
バイオハザード』みたいにリメイクしてくれないかな。