キル・ビル vol.1』を観てきた。
いやー、すげー面白かった。
物凄い大掛かりに作った、チープで、スカムで、トラッシュな作品。
今年のベストヒットかな。個人的には……
どうも人には勧めにくい。
真面目に映画を語りたい人とか、普通にアクション映画を見たい人は行かない方がいいと思う。
プライベートフィルムだと言うことを承知していかないと、『なんだこりゃ』と言う感想になるんじゃないかな。
現に、後ろの席に座ってた奴は、『何が撮りたいのかわからない』みたいなことを言ってた。あれが撮りたかったんだよ(笑)
ししおどしとか、模型の東京とか。


あらすじは書くまでもないんだけど。
凄腕の殺し屋(ユマ・サーマン)が組織を抜ける決意をし、堅気の男と結婚式の最中、元仲間たちが皆殺しにし、彼女自身も頭を撃たれる。しかし、彼女は死んでおらず、復讐を決意する。


突っ込みどころはいっぱいあるんだけど、そのすべてがタランティーノが撮りたかったことなので、黙って観るように。
彼の好きなものがとにかく詰め込んである。
みどころはありすぎて、上手く書けないなぁ。
OPからおもろい。
ユマ・サーマンよりも大きいサニー千葉の名前。でかすぎ。
心意気が感じられます。
武士の心得みたいなナレーションが入るんだけど、ちょっと噛み気味。
千葉真一の助手役は大葉健二
ををっ、ギャバン! 見たの20年ぶりくらい? 老けたなぁ。
ちなみに、眼帯の殺し屋はダリル・ハンナ。こっちもすっかり年取ったなぁ。
アメリカの映画なんだから英語でいいものを、かなり日本語が出てくる。
ユマ・サーマンの日本語は仕方ないけど、
ルーシー・リューはけっこう上手い。ちゃんと習ったら、かなり喋れそう。
『ペリーのお願い』を2時間見てる気分(笑)


青葉屋の死闘は必見。
今のご時世、これほど首チョンパ腕チョンパ足チョンパが見れるとは思ってなかった。
『殺し屋1』と脳内変換して見るのもオツかと。
あの大袈裟なチョンパは古き良き角川映画を思い出す。
アメリカ版では、血はシルエットになってるとか。


栗山千明演じるゴーゴー夕張(『マッハGoGoGo』と夕張ファンタからの命名)はかなりステキ。
柳龍光なみの鎖武器の使い手。
あそこまで鎖鎌みたいな武器を使いこなしている映画ってあまりないんじゃないかな?
惜しむらくは、ルーズソックスじゃないのが(笑)


アニメパートは凄い出来なんだけど、
俺はあまりいらなかったかなぁ、と言う感想。


挿入歌は相変わらず趣味いいなぁ。
『鬼警部アイアンサイド』のテーマって、オレにとっては『ウィークエンダー』(笑)


まー、オススメしません(笑)
連れと行くなら、この手の映画が理解できない人じゃないと、険悪になるかも。


電車の中で女の子が、途中で退席する子もけっこういるとかいう話をしてた。
どこで?
千葉ちゃんのギャグパートか?


問題は、vol.2はこんなに面白くないだろうなぁ、ということ。
これ以上だったら、神だよ。