今月のSFマガジン英米SF受賞作特集。


受賞短編3作掲載。
テッド・チャン『地獄とは神の不在なり』。ヒューゴー賞ローカス賞ノヴェレット部門受賞。
天国と地獄の存在が目に見える形としてあり、天使が降臨する世界。
そこで、降臨の際に妻を亡くした男の神への愛を描いた物語。
うーん。なんだろ。居心地の悪い作品だった。どうしても、911以降なのかな、と考えちゃうのは穿ちすぎ?
アメリカ人は、みんなこういう考えで戦争起こしてるのかなぁと考えると非常恐い。
他の人がどう評価するのかわからないけど。衝撃的であるのは間違いなし。


ケリー・リンク『ルイーズのゴースト』ネヴュラ賞ノヴェレット部門受賞。
幽霊の話。はっきり言って面白さも良さも理解できなかった。


アンディ・ダンカン『主任設計者』シオドア・スタージョン記念賞受賞。
ロシアの無名の英雄を描いた物語。ロシアの宇宙開発の概略図を見ることができる佳品。
掲載された3作の中では一番SFっぽい(笑)
現在のSFは、いかにも「SF」っていう流れではなくなってきているのかな。
たまにはそう言うのも読みたいけどね。


今年の長篇はニール・ゲイマンの『American God's』が目玉だったらしい。訳してくれないかなー。
プラネテス』なんか、英訳してちゃんと出せば、けっこうなんか獲れるんじゃないかなぁ。ねぇ。


水玉螢之丞の連載はしばらくお休みだそうだ。このまま終了かな。