インソムニア』を観てきた。

アラスカの田舎町で殺人事件が起きる。そこに、アル・パチーノ演じる敏腕刑事とその相棒が助っ人としてやって来る。彼らしいやり方で捜査は進んでいくが、相棒が内務査察の取引を受け入れたため、彼が証言すれば、アル・パチーノの今までの強引なやり方が暴かれ、築きあげてきたものが崩れ去ってしまう。そんな中、犯人と思しき男を濃霧の中を追う。アル・パチーノが影に向かって撃つが、なんとそれは相棒だった。しかも、彼はばれないように証拠を偽造し始める。その呵責と白夜から不眠症インソムニア)になるアル・パチーノ。そこに、ロビン・ウィリアムズ演じる犯人から電話がかかってくる。彼は相棒を撃ち殺したところを見ていたというのだ。協力して、犯人をでっち上げようと持ちかける。そうすれば、ロビン・ウィリアムズも平穏と過ごせるし、アル・パチーノにも内務査察の手が伸びない。それを飲むパチーノ。一方、パチーノの相棒が死んだことの報告書を書くために地元の女性刑事が状況を調べるうちに、尊敬するパチーノの言動を疑い始める。はたして、パチーノは相棒を分かってて撃ったのか、事件の行方は……?

アル・パチーノがうまい。何より本当に眠そう。
一方のロビン・ウィリアムズも仕方ないから殺人を犯す、と言う役をうまくやってると思うけど、個人的にはやはりいつものようにいい人の役が好き。
でも、それがかえってどこか気持ち悪い殺人者としてはまってるのかな。


寒々とした風景は美しいし、BGMがかなり緊張感を持たせてくれる。
一歩間違ったら、インソムニアどころか眠たくなってしまう映画だ。そこを飽きさせずに見せているのが凄い。
元々はノルウェーの映画で、それをリメイクしたそうだ。
でも、アル・パチーノの過去の話などはオリジナル。
このエピソードはクライマックスへの大きなポイントだ。
これを加えたのは、リメイクとはいえ、かなり評価していいと思う。『ウォッチメン』の「黒い船」みたいなもんだね。


白夜ってのはまったく想像がつかない世界だ。どんな感じなんだろうね。
ちなみに、宿屋の女主人は『ER』のマギー。